
「国際結婚の手続きってすごく複雑そう…」
「ネットに情報が載ってない!」
「何から手を付けたらいいか分からない!」
分かります!私も同じでした。
実際、本当に複雑で面倒くさいです!
この記事では、日本でポルトガル人と結婚した私の実例を基に、国際結婚の手続きを解説します。この記事を読めば、パートナーの国がポルトガル以外あっても、複雑な国際結婚の流れを把握できます。
[日本人]のところにあなたの名前を、[外国人]にパートナーの名前をあてはめて読んでみてくださいね。
※私たちが結婚した2023年末の情報ですので、現在必要な手続きとは異なる場合があります。大使館等に確認をお願いします。
国際結婚手続きの全体像
まず、日本人同士の結婚手続きと国際結婚の手続きの違いを見てみましょう。 違いを理解することで複雑な手続きの全体像が見えてきます。
日本人同士の結婚 | 国際結婚 | |
ステップ0.情報収集 | ― | 日本の市役所と相手国の大使館に必要書類を確認 |
ステップ1. 必要書類を準備 | ・夫の戸籍謄本 ・妻の戸籍謄本 ・婚姻届 | ・[外国人]の戸籍謄本に代わる書類 ・[日本人]の戸籍謄本 ・婚姻届 |
ステップ2. 市役所に書類を提出 | 完了! | 日本での結婚成立 (相手国では、まだ結婚できていない状態) |
ステップ3. 大使館に結婚報告 | ― | 両国で結婚成立 |
+国際結婚ならではのポイント
翻訳が必要
日本の市役所に提出する外国人の書類は日本語、外国大使館に提出する日本の書類は相手国の言語に翻訳が必要です。
アポスティーユが必要
大使館は日本の書類が本物であるかを判断できないため、すべての公的書類にアポスティーユ認証(=これは日本の公式な書類ですよという証明)が必要です。
結婚手続きの具体的ステップ
国際結婚手続きの大まかな流れが分かったところで、各ステップの詳細をご紹介します。
ステップ 0:情報収集
手続きを進める前に、日本の市役所と相手国の大使館の両方から情報を集めましょう。必要書類は市区町村や相手国によって異なります。
0-1. 日本の市役所に確認
- どんな書類が必要か
- 書類は自分で翻訳してもいいか
- 婚姻届をもらう(予備も含めて3枚ほどあると安心)
私たちの場合、以下の書類が必要でした
- [外国人]の出生証明書(+翻訳)
- [外国人]の婚姻要件具備証明書(+翻訳)
- [外国人]のパスポートのコピー(+翻訳)
- [外国人]のパスポートの原本
- [日本人]の戸籍謄本
- 婚姻届
※翻訳は誰でもOK。訳文には翻訳者の氏名、住所、日付、署名が必要とのことでした。
0-2. 大使館に確認
- 日本での手続きに必要な書類
- 大使館での手続きの流れ
- 書類は自分で翻訳してもいいか
- 結婚報告で必要な書類
私たちの場合、以下の書類が必要でした
[外国人]の出生証明書、婚姻要件具備証明書を発行するために必要な書類
- [日本人]の戸籍謄本(+アポスティーユ)
- [日本人]の婚姻要件具備証明書(+アポスティーユ)
- [日本人]のパスポート(原本とコピー)
- [日本人]の両親・祖父母の名前のアルファベットの綴りをメモしたもの
- [外国人]の身分証明書
- 翻訳・手続き費用(翻訳料15000円、手数料5000円の計2万円ほど)
※翻訳は一番確実なポルトガル大使館にお願いしました。
※ポルトガルでは、結婚前に「結婚します」と宣言する手続き(processo de casamento)が必要です。この手続きと、上記の書類提出のために大使館に予約をして実際に行く必要があります。
結婚報告で必要な書類
- 婚姻届受理証明書(+アポスティーユ)
- 翻訳費用 約5000円(現金書留)
※結婚報告では大使館に行く必要はなく、書類は郵送でOKでした。
ステップ 1:必要書類の準備
1-1. 日本人の必要書類を準備
1-1-1 市役所等で書類を取得
婚姻要件具備証明書は法務局で取得できます。
[日本人]の戸籍謄本と身分証が必要です。
[外国人]の名前を確認されたので、[外国人]の身分証もあるといいと思います。
1-1-2 アポスティーユをもらう
書類が全て揃ったら、まとめてアポスティーユをしてもらうと効率がいいですね。
1-2. 外国人の必要書類を準備
1-2-1大使館へ行く
[外国人]の戸籍謄本に代わる書類をここでゲットします。
大使館予約は早めにしておきましょう!
書類を提出して、結婚手続きを開始します。「結婚したらそれぞれの財産を共有するか、別々にするか」などなど質問されました。
大使館で書類を提出してから約1ヶ月後に、出生証明書と婚姻要件具備証明書が郵送されてきました。
1-2-2 書類を翻訳する
日本の市役所に提出する外国の書類には翻訳が必要です。
1-3. 婚姻届 を記入
不明な部分は空欄にしておいて、市役所で質問してから記入することをオススメします。
(国際結婚の場合、名前を書く時点から、カタカナで書くべき?どこまでが苗字?といった問題が発生します(笑))
保証人になってもらう人が遠方に住んでいる場合は、署名をしてもらえるタイミングも調整しましょう。
ステップ 2:市役所で婚姻届を提出
- 婚姻届受理証明書をもらう
結婚報告や配偶者ビザの申請にも必要なので、私たちは2通もらいました。
市役所時間に余裕を持って行きましょう。私たちの場合手続きに2時間ほどかかりました。
この日に結婚したい!という希望がある場合は、違う日に事前に書類チェックをしてもらうのがおすすめです。
日本人配偶者はこの時点で姓を相手の姓に変更することが可能です。
私は複合姓を選んだので、この時点では姓を変えませんでした。
この時点で日本での結婚が完了です。おめでとうございます!残る手続きもあと少しです!
ステップ 3:大使館に結婚を報告
3-1. 婚姻届受理証明書にアポスティーユを取得
3-2. 大使館に報告
書類と翻訳料を郵送し、約1ヶ月後、配偶者ビザ申請に必要な結婚証明書が届きました。
これでやっと両国で結婚が完了です!おめでとうございます!
国際結婚の手続きはとても複雑で面倒くさいです。でも、一つずつ進めていけば、実は日本人同士の結婚と大きな違いはありません。
手続きは確かに大変ですが、それでも一緒になりたいと思える相手に出会えたことは、幸せなことですよね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました! この情報が皆さんのお役に立てば嬉しいです!
おまけ
ちなみに…
ポルトガル大使館はホームページにぜんっぜん情報がなく、電話もぜんっぜん繋がりません(笑)
月、火の14:00~15:00に電話対応可だそうですが、その時間にかけても「営業時間外です」という自動音声が流れるか、通話中かのどちらかです。
メールで問い合わせることもできますが、返信はないものと思った方がいいです。
根気強く何度も電話するしかありません。ポルトガルだから仕方ないと思って気長に待ちましょう。
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